都会の中で自然を感じる!「デヴィッド・スズキのネイチャー・チャレンジ」

身の回りで出来る小さなエコ活動、何か実践されていますか?環境先進国カナダでは、一人一人が環境のことを考えて、暮らしの中で実践していることが多いです。今回はそれをわかりやすく推奨している、カナダで大人気の日系人環境活動家・デヴィッド・スズキをご紹介します。

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(写真:筒井 柚紀子)

日本とカナダが生んだ偉大な環境活動家デヴィッド・スズキ

カナダで国民的人気を誇る日系の生物学者、環境運動家のデヴィッド・スズキ。過去に何度か来日していることもあり、日本でも多くの人に知られています。

環境団体「デヴィッド・スズキ・ファンデーション」の会長を務めているデヴィッドは、カナダCBCテレビの長寿番組「ネイチャー・オブ・シングズ(The Nature of Things)」で30年以上パーソナリティーとしても活躍しています。また、ブリティッシュコロンビア大学の名誉教授でもあります。

デヴィッドは日系人ということで、第二次世界大戦中はカナダ山岳地帯の日本人キャンプに家族と共に収容されていたそう。そのキャンプ地周辺はとっても自然豊かな所だったため、少年デヴィッドは魚を獲ったりいろんな虫を家に持ち帰ったりなどして育ったようです。カナダの大自然での暮らしが、偉大なエコロジストを生んだのですね!

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デヴィッド・スズキのネイチャー・チャレンジ

ここでは、デヴィッド・スズキが誰にでも出来るエコ活動として提案されていた「ネイチャー・チャレンジ」をご紹介します。

1. 家庭の消費電力を10%減らす
2. 断熱性の高い家、省電力の家電を選ぶ
3. 殺虫剤を使わない
4. 肉抜きの食事の回数を増やす
5. 国産の、できれば近くでとれた食べものを選ぶ
6. 燃費の良い車を選ぶ
7. 移動はなるべく徒歩、自転車、公共交通機関で
8. 住まいはなるべく職場や学校の近いところを選ぶ
9. 車になるべく頼らないライフスタイルを
10. 環境について学び、情報を分かち合う

全部やるにはハードルが高いにしても、案外できることがあると思いませんか?

現在は「30×30 ネイチャー・チャレンジ」として、「花の香りを嗅ごう」「静かな場所で鳥のさえずりを聞こう」「ジムを出て、外を走るか自転車に乗ろう」などなど、シンプルな30項目のアイディアが提案されています。手軽にできるものが多いので、是非ウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

30のアイディアはこちらから。

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デヴィッド・スズキが少年時代を過ごした地域周辺にて(写真:筒井 柚紀子)

セヴァン・カリス=スズキの「伝説のスピーチ」

デヴィッド・スズキの娘、セヴァン・カリス=スズキも環境運動家です。

セヴァンは12歳のとき、子どもたちの環境グループ「ECO」の代表として、環境サミットでスピーチを行いました。そのシンプルかつ力強い内容に涙する大人も多かったと言われ、「伝説のスピーチ」として語り継がれています。

その詳細は、書籍「あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ」で読むことができます。

2011年にはセヴァンをはじめ数人の環境活動家が出演する映画「セヴァンの地球のなおし方」が公開されました。エコロジーを考える上で、きっと参考になるのではと思います。

映画『セヴァンの地球のなおし方』

たまにはモバイルを置いて外へ出てみよう

日本とカナダ両方にルーツを持つ、デヴィッド・スズキと娘のセヴァン・カリス=スズキ。偉大な環境活動家が日系人ということを誇りに思うと同時に、私たちが今、彼らに続いて何ができるのかを考えさせられます。

父であるデヴィッドが推奨するネイチャー・チャレンジ、そして娘のセヴァンがスピーチで訴えた「どうやってなおすのかわからないものを、壊しつづけるのはもうやめてください」という言葉。

パソコンやモバイルに縛られた日常の中で忘れてしまいそうな自然とのかかわりを、一日のうち一つずつでも見つめ直していきたいものですね。

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カナダ・ブリティッシュコロンビア州の山岳部にて(写真:筒井 柚紀子)

この記事を書いた人

筒井 柚紀子
筒井 柚紀子
東京でのOLを経て、カナダへ渡り音楽を学ぶ。エコロジーに関心が高い山奥の町に住んだことから、自然と共存するライフスタイルに深く影響を受ける。帰国後はシンガーソングライター、音楽インストラクターとして活動するほか、旅情報などの記事を執筆している。
Yukiko Tsutsui Official Website http://tucciey.com/