Cucuru誕生のきっかけのお話


はじめまして。Cucuruの代表、藤森 美佳です。このたび、「人と地球と共に生きる」というテーマで、オンラインショッピングモールを立ち上げることになりました。オープンにあたり、皆さまへのご挨拶として、自分のこれまでの人生を振り返りつつ、Cucuruを作ろうと思ったきっかけについて綴ってみたいと思います。

消費に対する意識が変わったカナダでの生活

都会育ちの私のライフスタイルが大きく変わったのは、25歳の時にカナダへ留学したことがきっかけでした。当時、住んでいたネルソンという小さな町は、山と湖に囲まれた自然豊かな場所で、地域全体で持続可能な町づくりに取り組んでいました。

人々は、大手チェーン店よりも地元の小さなお店を好み、町のオーガニックマーケットやコーヒーショップは、マイバッグやマイカップを持参するお客さんでいつも賑わっていました。住んでいた家では、生ゴミを庭に埋めて堆肥にしたり、環境に負荷の少ない洗剤をさらに薄めて洗い物をしたりと、生活の中に色々な工夫を取り入れていました。

美しい山や湖に囲まれて暮らすうちに、この景色をずっと残したいと思うようになり、買い物をする場所や選ぶものが徐々に変わっていきました。自分の体や環境に配慮したライフスタイルを実践することがとても心地よく、また町全体が笑顔で前向きであるように感じたのです。

カナダ・ネルソンの町から見える美しい景色と、地産地消のファーマーズマーケット

先住民の人々から学んだ自然へ感謝の気持ちと和の大切さ

カナダの生活の中でも特に印象的だった出来事は、ファースト・ネーションと呼ばれる先住民の人々との出会いでした。先住民とは、ヨーロッパから移民が来る前からアメリカ大陸で暮らしていた人々で、独自の伝統文化を持っています。世界には先住民と呼ばれる人々が各地にいますが、共通しているのが農業や狩猟採集を行って暮らしていたこと、そして「自然と調和して生きること」を大切にしていることです。

先住民の人々と数日間生活を共にして気が付いたことは、自然をとても大切に思っているということでした。人間も、動物や植物と同じように自然の一部であると考え、人間だけが好き勝手なことをしてはいけない、7世代先の子孫のことまで考えて物事を決めよう、という考えにはとても共感するものがありました。

また、家族や仲間をとても大切にしており、年長者の声に耳を傾け、みんなで子供を育て、お互いにいたわりあって生活をしていました。お金や物はあまりなくても、素敵な笑顔が溢れているのを見て、現代社会が抱える問題解決の鍵はここにあるのではないかとも感じました。

カナダのオカナガンで行われた先住民の人々の集いにて。素敵な笑顔が溢れていました。

旅を通してみてきたもの

その後、中南米やアフリカの国々を旅して回り、雄大な自然や、その土地で暮らす人々の生活を見てきました。力強い山々、透き通るような青い海、満天の星空、静寂な砂漠・・・地球が作り出した自然はこの世のものとは思えないほどに美しく、様々な民族の人々が独自の文化を持ちながら力強く生きていました。

その一方で、先進国の鉱山開発や森林伐採により、途上国の自然が失われていることを知りました。自然だけではなく元々住んでいた人々が土地を奪われたり、環境汚染による健康被害を受けていたりすることもあります。

直接の原因となっているのは企業や政府ですが、その支援をしているのは私たち消費者です。自分の行動が、知らないうちに他の国の環境破壊に加担していないだろうか、人々の暮らしの負担になっていないだろうかと思うと、ますます、自分の行動に責任を持たなくてはと思うようになりました。

アクセサリーを作るシピボ族の女性(ペルー)  民族衣装を身に着けたヒンバ族(ナミビア)
真っ青な空を反射する塩の湖(ボリビア)    無音の中サハラ砂漠で見た日の出(モロッコ)

思いやりのあるお買い物ができる場所を作りたい

日本では、毎日のように新しいものがお店に並び、消費され、廃棄されていきます。大量生産されている商品の多くが途上国で作られていますが、生産者の人権問題や環境汚染にかかわっているものも少なくありません。にもかかわらず、日本では毎年、まだ着られる衣料の8割が、まだ食べられる食料の2割が廃棄されています。先進国に住む私たち一人一人が、根本から消費を見直さなくては、世の中は変わらないと思いました。

これからの時代は、「思いやり生産・思いやり消費」が求められているのではないかと思います。長く使えるもの、無駄のないもの、体にやさしいもの、環境に負荷をかけないもの、他の国の人々の生活の負担にならないもの、そういった商品がもっと世の中に広がっていき、先進国に住む私たちの消費に対する意識が少しずつ変わっていったらいいなと思い、「人と地球と共に生きる」というコンセプトでショッピングサイトを作ろうと思いました。これがCucuru誕生のきっかけです。

Cucuruで取り扱う商品は、天然素材を使用して作られたもの、有機栽培で育てられたもの、人の手で作られたもの、フェアトレードで取引されたもの、リサイクル素材を使用して作られたものなど多岐に渡りますが、「心と体が喜ぶもの」「未来の環境につながるもの」「みんなが笑顔になれるもの」としてお届けできたらと思っております。ものづくりの背景には実にたくさんのストーリーがあり、そこから何か感じ取っていただけることがあれば嬉しく思います。

廃材から作られる楽器。作り手さんの手で新しい命がふきこまれます。(写真:Harumi Numata)

地球規模で考えて、身近な場所で行動する

わたしの好きな言葉に、「Think globally, Act locally」(地球規模で物事を考え、地域で実践せよ)という言葉があります。世の中をもっとよくしていくために、個人に何ができるだろうと悩んでいた時に、カナダの友人が教えてくれました。

まずは知ること。そして行動を起こすこと。自分ができることを、無理なく続けていくことが大切なのだと教わりました。私たち一人一人ができることは小さなことかもしれませんが、コツコツと地道に続けていくことで、世界中の人が笑顔で暮らせるような社会作りのお役に立てたらと願っております。

みなさまの毎日が、笑顔で輝くものでありますように。
そして、未来の子供たちが生きる世界が平和で明るいものでありますように。
最後までお読みくださり、どうもありがとうございました。

自然豊かな明るい未来に・・・笑顔は何よりの宝物。

この記事を書いた人

藤森 美佳
藤森 美佳
Cucuruの店長。
大学卒業後3年間のOL生活を経てカナダへ留学。自然に囲まれた田舎町で暮らしているうちにサステナブルな生活に興味を持つようになる。その後、中南米やアフリカの旅を経て、2015年人と地球の共存をコンセプトとしたショッピングモールCucuruをスタート。