丈夫で長持ちする服とは?天然繊維と化学繊維の違いって?

お気に入りの服、できることなら買った時のきれいな状態を長くキープしたいですよね。せっかくの素敵な服も毛玉やほつれがあるとくたびれた印象に。衣類の生地には、毛玉になりやすいもの、色が落ちやすいもの、縮みやすいものなどそれぞれ違いがあるため、あらかじめ素材の特徴を知っておくと、服を選ぶ時の判断材料にもなります。ここでは、「長持ち」という観点から、衣類の素材を考察していきたいと思います。

丈夫で長持ちする服は何?天然繊維と化学繊維の違いって?1

衣類の生地は「天然繊維」と「化学繊維」に分けられる

衣類の生地は、植物や動物など自然界から手に入れることができる「天然繊維」と、人工的に作られる「化学繊維」の2つに分けられます。

天然繊維 植物繊維
植物の実や茎から作られる繊維
綿、麻、竹、大豆など
動物繊維
蚕の繭や動物の毛から取られる繊維
絹、羊毛、カシミア、アルパカなど
化学繊維 合成繊維
石油などを原料として、化学的に合成された物質から作られる繊維
ポリエステル、ナイロン、アクリルなど
再生繊維
木材や綿等に含まれる成分を一度薬品で溶かして再生したもの
レーヨン、キュプラなど

「天然繊維」と「化学繊維」それぞれの長所・短所

元々は天然繊維の代用品として人工的に作られた化学繊維ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?

天然繊維 長所 ・肌への負担が少ない
・丈夫で長持ちする(*)
短所 ・洗濯やお手入れに手間がかかる(シワになりやすい、縮みやすいなど(*))
・天候や気候により収穫量が異なる為、化学繊維と比べると値段が高い
化学繊維 長所 ・洗濯やお手入れがしやすい(シワになりにくい、乾きが早いなど、型崩れしにくい(*))
・効率よく生産できる為、比較的安価で手に入る
短所 ・生地が痛みやすい(*)
・石油や化学薬品を使用している為、肌への負担が天然繊維と比べて大きい。

*繊維によりそれぞれ特徴は異なります。

実は一番多い、天然繊維と化学繊維の組み合わせ

服の品質表示を見ると「綿70%、ポリエステル30%」などと記載されていることがあります。これを「混紡繊維」といい、異なる種類の繊維を組み合わせることで、それぞれの特徴を生かし、短所を改善した生地となります。中でも最も多いのが、「綿とポリエステル」「羊毛とアクリル」など、天然繊維と化学繊維の組み合わせです。

異なる糸を混紡することで、乾きやすく、シワになりにくくなるなどのメリットもありますが、最大のデメリットとして「毛玉になりやすい」ことが挙げられます。

下図は「綿100%のシャツ」と「綿70%、ポリエステル30%のシャツ」の表面を比較したものです。両方とも同時期(約5年前)に購入したものですが、綿100%は毛玉がまったくないのに対して、混紡シャツには毛玉がたくさんついています。これは、丈夫な化学繊維の影響で毛玉がいつまでも落ちることがなく生地上に残ってしまうからです。

丈夫で長持ちする服とは?天然繊維と化学繊維の違いって?2
左は綿100%、右は綿70%・ポリエステル30%

で、どの素材を選べばいいの?

個人的には天然繊維、特に綿100%が一番優秀だと思っています。肌触りが好みということもありますが、比較的劣化が少なく、コストパフォーマンスが優れているからです。実際、わたしは10年前に買った綿100%のTシャツをいまだに問題なく着ています。

丈夫で長持ちする服とは?天然繊維と化学繊維の違いって?3

衣類の劣化の原因は「毛玉」「色落ち」「型くずれ」です。綿100%は毛玉の心配はほぼありません。色落ちは、洗濯方法を工夫したり、衣類を裏返して乾燥することである程度防げますし、シワも乾燥時に伸ばしたり、アイロンをかけることで解消することができます。

ただし、植物繊維は肌への負担が少ないと言われている一方で、栽培に農薬や化学肥料を使用していることもあります。小さなお子さんのいる方や肌が敏感な方は、できるだけ有機栽培のものを選ぶと安心だと思います。有機栽培の繊維ではオーガニックコットンが代表的ですが、これは私たちも安心して着られると同時に、生産者さん達の健康を守ったり、環境汚染を予防することにもつながります。

いかがでしたでしょうか?今回は「長持ちする素材」という観点から綿100%に軍配を上げてみました。もちろん生地の厚さや縫製によっても服の強度は変わってくるので、その点も服を選ぶ時にしっかりチェックしておきたいですね。

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Cucuru運営スタッフ
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