今や世界共通の合言葉?MOTTAINAI文化を広めよう

「もったいないお化け」を覚えていますか?その昔放送されていた公共広告機構(ACジャパン)のCMで、食べ物を残した子供のところに出て来たお化けです。この「もったいない」という言葉が、今や大きなキャンペーンとして世界に広がっています!

MOTTAINAIを世界に

「もったいないから取っておく」「捨てるにはもったいない」など、私たちは普段「もったいない」という言葉をよく使いますよね。

ノーベル平和賞受賞者で、ケニア出身の女性環境保護活動家、ワンガリ・マータイさんが、この言葉に大きな感銘を受けて取り上げたことで、2005年から「MOTTAINAIキャンペーン」が展開されています。これにより、先に挙げた「もったいないお化け」も再注目されるようになりました。

ごみをなるべく出さないという、循環型社会の合言葉に「3R」があります。これは3つのR、リデュース(Reduce/発生抑制)、リユース(Reuse/再使用)、リサイクル(Recycle/再生利用)を表します。ここにもう一つのR、「もの」へのありがたさや尊敬を表すリスペクト(Respect)を加えた4つのRを全部一言で表現できる言葉が「MOTTAINAI」だと、マータイさんは世界に広めたのです。

ワンガリ・マータイさん
ケニア出身の女性環境保護活動家、ワンガリ・マータイさん

ムダを出さない「リデュース」活動

私たちの消費社会は、ひとつの商品を選ぶにも実にたくさんの種類があり、決めるのに一苦労です。すぐに必要ではないのについついたくさん買ってしまい、結局使わずに捨ててしまうこともあるかもしれません。

このような家庭のムダをなるべくなくすには、どうしたらいいか。ここで「MOTTAINAI」のコンセプト、3R最初の項目「リデュース(発生抑制)」の出番です!ムダを出さず、また必要のないものを手元に置かないことです。買い物をする際は、質が高く、お気に入りのものを選んで長く使うのもリデュース活動のひとつですね。

例えば、買い物のレジ袋や包装を断るようにする。最近はエコバッグを持参する方も増えていますよね。エコバッグにも様々な種類がありますが、レジ袋よりも丈夫で破れにくく、随分と使いやすかったりします!コーヒーをよく飲みに行く方なら、お気に入りのマイマグを持つのもおすすめ。持ち帰りの場合も、紙のカップより持ち手がしっかりしているし、冷めにくく便利です。

食料品などのごみを減らすために、必要以上の包装やトレイ入りの商品を避けることも挙げられます。「量り売り屋さん」の記事にもあるように、必要なものを必要な分だけ購入できるお店が、今後もっと増えていくといいですよね。

本当に必要なものを選びたいものですね。
本当に必要なものを選びたいですね。

一つのものを大事に使い回す「リユース」

いくらムダを減らすことに気を付けていても、どうしても持ちものは増えてしまいがちです。そんな時に取り入れたいコンセプトが、3Rで2つ目に挙げられる「リユース(再使用)」。必要のなくなったものを再利用したり、繰り返し大事に使うことです。

例えばいらなくなった服をリメイクして、新たな服や小物にしたり。もしくは古着屋に出したり、掃除のための雑巾にしたり。友達同士で服を交換し合うのも楽しそうですよね!最近ではフリーマーケットサイトなどが充実しているので、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなりそうです。

そして何度でもリユースできるアイテムとして注目したいのが、昔から使われて来た風呂敷!これぞまさに、ものを大切にする日本文化が生み出したエコアイテムです。最近では「これが風呂敷?!」と思う程可愛いデザインだったり、防水加工がされていたり、おしゃれで普段使いしやすいものがたくさん。包み方次第でバッグになったり、そのままギフトになったりと、多様に使えるのも大きな魅力ですね!

優秀なリユースアイテムである風呂敷
優秀なリユースアイテムである「風呂敷」

ごみ処理をする時の「リサイクル」と、ものへの感謝「リスペクト」

3つ目のコンセプト「リサイクル(再生利用)」は、いらなくなったものを、新たな資源として再利用することです。

缶・ペットボトルの分別などは、最もわかりやすい例ですよね。古紙などの資源ごみを、リサイクルマークをチェックしてきちんと分けること。スーパーなどの回収ボックスを上手に利用したり、地域の集団回収に協力したりすることが挙げられます。

環境への負荷が少ない製品を示すエコマークや、再生紙を示したグリーンマークなどが付いている商品を選んで購入することも、リサイクル活動の一つです。

また、「MOTTAINAIキャンペーン」のもう一つのRに「リスペクト(尊敬)」があると述べました。何でもすぐに手に入る今の日本では、ものに対する感謝の気持ちをつい忘れそうになります。ものが少ないと必然的に一つ一つを大事にできるので、やはり本当に必要で気に入った商品だけを購入することが出来たらと思います。
3つ目のR「リサイクル」

3番目のR「リサイクル」

「MOTTAINAI」は自分が楽しむことから!

可能な限り必要最小限のものを揃え、それを「MOTTAINAI」の精神で大事に使うこと。リサイクルには資源やエネルギーが多く必要とされるため、3Rの中でまず第一に優先すべきはリデュースでムダを抑えること、次にリユースで再利用することだと言われています。そして最終的にリサイクルで再生利用するという順番です。

私は一時期カナダの観光地に住んでいたことがあり、そこはお土産などは充実していたものの、ちょっとした日用品がむしろ手に入りづらい町でした。そんな生活を経て久しぶりに日本に帰った時、何でも大量に揃った商品の数々に相当感動したのを覚えています。同時にものの価値や大切さが麻痺するような感覚、そして商品を選択することに必要以上の時間を費やしてしまっていることに気付きました。

「MOTTAINAI」の活動と精神は、エコロジーそのものを意識しなくても、実際やってみるとむしろ自分の満足度が高いと感じます。時間もお金もスペースも節約でき、頭の整理や心の余裕にも繋がって気分スッキリ!まずは自分が楽しめるところから、「MOTTAINAI」活動を生活に取り入れたいですね。

この記事を書いた人

筒井 柚紀子
筒井 柚紀子
東京でのOLを経て、カナダへ渡り音楽を学ぶ。エコロジーに関心が高い山奥の町に住んだことから、自然と共存するライフスタイルに深く影響を受ける。帰国後はシンガーソングライター、音楽インストラクターとして活動するほか、旅情報などの記事を執筆している。
Yukiko Tsutsui Official Website http://tucciey.com/